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材料系の研究内容を就活でどう伝える?アカリクでも使える職種別のアピール方法

材料系・セメント系の研究をしていると、就活でよく悩むのが「自分の研究はどの職種に向いているのか」という点です。

研究テーマ名だけを見ると、

  • セメント水和反応の解析
  • 混和材を使った低炭素材料
  • コンクリートの耐久性評価
  • XRD・TG-DTA・SEMによる分析
  • 配合条件とフレッシュ性状の検討

のように、かなり専門的に見えます。

しかし企業側が見ているのは、研究テーマがそのまま自社業務と一致するかどうかだけではありません。むしろ、研究を通じて身につけた「課題の捉え方」「実験・解析の進め方」「データの見方」「再現性への意識」「現場条件を想定する力」が、どの職種で活かせそうかを見ています。

結論から言うと、材料系の研究内容は、伝え方を変えれば研究開発・生産技術・品質保証のどれにもつなげられます。

ただし、同じ研究でも職種によって評価されるポイントは変わります。研究開発なら「未知の課題をどう検証したか」、生産技術なら「条件のばらつきをどう管理したか」、品質保証なら「測定や評価の信頼性をどう担保したか」が見られやすいです。

この記事では、材料系・セメント研究を例にしながら、研究内容を職種ごとにどう伝えるかを整理します。

企業は研究内容のどこを見ているか

就活で研究内容を話すとき、最初に意識したいのは「テーマ名」よりも「研究での自分の動き」です。

たとえば、次のような説明だけでは、企業側は職種とのつながりを判断しにくくなります。

セメントの水和反応について研究しています。
XRDやTG-DTAを使って分析しています。

もちろん間違いではありません。ただ、このままだと「その分析を通じて何を考えたのか」「どんな業務に活かせるのか」が見えにくいです。

就活向けには、次のように少し言い換えると伝わりやすくなります。

セメント系材料の反応過程を分析し、材料組成や養生条件が生成物や物性に与える影響を評価しています。実験条件を整理しながら、測定結果のばらつきや再現性を確認し、性能発現の要因を考察しています。

この言い方にすると、単なるテーマ紹介ではなく、次のような力が見えます。

研究での経験企業側に伝わる力
条件を変えて実験した実験計画・比較検討の力
XRD・TG-DTA・SEMなどで評価した分析・評価スキル
結果のばらつきを確認した再現性・品質への意識
反応や物性の関係を考察した仮説検証・原因分析の力
実用材料としての性能を考えた製品・現場への応用意識

企業が知りたいのは、「研究テーマの名前」だけではありません。あなたが研究の中でどのように考え、どのように検証し、どのように結果を扱ってきたかです。

研究概要書として文章化する段階では、理系就活の研究概要書の書き方も参考になります。研究内容を短く整理してから職種別に言い換えると、ESやプロフィールにも展開しやすくなります。

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材料系の研究内容と職種のつなげ方

材料系の研究内容を職種につなげるときは、いきなり「自分は研究開発向きだ」と決めつけるより、研究経験を分解して考える方が安全です。

見るべきポイントは、主に次の5つです。

見るポイント確認することつながりやすい職種
何を明らかにした研究か反応機構、物性、耐久性、性能発現など研究開発
どんな条件を扱ったか温度、湿度、配合、原料、養生、時間など生産技術・研究開発
何を測定・評価したか強度、流動性、相組成、微細構造、耐久性など品質保証・評価解析
ばらつきにどう向き合ったか再現性、測定誤差、異常値、条件管理など品質保証・生産技術
実用面をどう考えたかコスト、施工性、環境負荷、量産性、規格など生産技術・技術営業・開発

この整理をすると、「自分の研究は研究職にしか使えない」と考えすぎずに済みます。

たとえば、セメントの水和反応を研究している人でも、反応メカニズムを深く追っているなら研究開発に寄せやすいです。一方で、原料や養生条件の違いによる性能のばらつきを見ているなら、生産技術や品質保証にもつなげられます。

大事なのは、研究内容をそのまま説明するのではなく、応募する職種で評価される言葉に言い換えることです。

職種ごとの評価軸

研究開発職で見られやすいポイント

研究開発職では、未知の課題に対して仮説を立て、実験や解析で検証する力が見られます。

材料系の研究であれば、次のような経験が評価につながりやすいです。

  • 材料組成や反応機構を考察した
  • 既存材料の課題を整理し、新しい配合や処理条件を検討した
  • 物性と微細構造の関係を分析した
  • 先行研究を読み、実験条件に反映した
  • 期待通りの結果が出ない原因を切り分けた

研究開発職に向けて話すときは、「何を作ったか」だけでなく「なぜその条件を選んだのか」「結果から何を考えたのか」まで話すと伝わりやすくなります。

NG例は次のような説明です。

セメントに混和材を入れて強度を測定しました。

改善すると、こうなります。

混和材の種類や置換率が強度発現に与える影響を調べるため、配合条件を変えて圧縮強度と反応生成物を比較しました。単に強度を見るだけでなく、XRDや熱分析の結果と合わせて、性能差が生じた要因を考察しました。

この言い方なら、研究開発職で求められる仮説検証や材料設計の視点が見えます。

生産技術職で見られやすいポイント

生産技術職では、研究室レベルの知見を実際の製造や現場に落とし込む力が見られます。

材料系の学生は「生産技術は機械系や電気系の仕事では?」と思うかもしれません。しかし、材料メーカーや化学メーカー、セメント・建材系企業では、原料、配合、工程条件、品質のばらつきに関する理解が求められる場面があります。

生産技術職で評価されやすい経験は、次のようなものです。

  • 条件のばらつきが結果に与える影響を考えた
  • 温度、湿度、混練時間、養生条件などを管理した
  • 実験手順を標準化した
  • 再現性を確認するために複数回測定した
  • 実験室と実現場の違いを意識した

生産技術向けには、研究の「実用条件」「安定性」「再現性」を前に出すとよいです。

NG例です。

配合を変えて流動性を調べました。

改善例です。

配合条件の違いがフレッシュ性状に与える影響を評価し、流動性が大きく変化する条件を整理しました。実験では混練手順や測定時間をそろえ、条件管理が結果に与える影響も確認しました。

この言い方にすると、「現場で安定して作るには何を管理すべきか」という視点が伝わります。

品質保証・品質管理職で見られやすいポイント

品質保証・品質管理職では、製品や材料が一定の基準を満たしているかを確認し、異常やばらつきの原因を追う力が見られます。

材料系の研究では、測定・評価・再現性確認の経験がそのままアピール材料になります。

評価されやすい経験は、次の通りです。

  • 測定条件をそろえてデータを比較した
  • 異常値やばらつきの原因を考えた
  • 複数の分析手法で結果を確認した
  • 規格値や基準値を意識して性能を評価した
  • サンプル作製から評価までの手順を管理した

品質保証向けには、「正しく測る」「安定して評価する」「原因を切り分ける」という言葉が使いやすいです。

NG例です。

SEMで観察しました。

改善例です。

SEM観察により、試料の微細構造を確認しました。観察結果だけで判断せず、強度試験や相組成の結果と合わせて、性能低下の原因を複数の観点から確認しました。

この言い方なら、単なる分析経験ではなく、品質評価や原因分析に近い経験として伝わります。

技術営業・アプリケーションエンジニアで見られやすいポイント

材料系の研究は、研究開発・生産技術・品質保証だけでなく、技術営業やアプリケーションエンジニアにもつながります。

特に、コンクリート・建材・化学材料の分野では、顧客の使用条件を理解し、材料の特性を分かりやすく説明する力が求められます。

向いている経験は、次のようなものです。

  • 材料性能を専門外の人に説明した
  • 実験結果を発表資料にまとめた
  • 用途や施工条件を意識して研究した
  • 先輩や共同研究先と議論した
  • 性能だけでなくコストや扱いやすさも考えた

技術営業向けには、「専門性を相手に合わせて説明する力」を前に出すとよいです。

たとえば、次のように言えます。

セメント系材料の性状評価を通じて、配合条件や使用環境が性能に与える影響を整理してきました。専門的な分析結果を、材料選定や使用条件の判断につながる形で説明する力を活かしたいと考えています。

研究が好きだけれど、顧客や現場に近い仕事にも興味がある人は、技術営業やアプリケーション寄りの職種も候補に入ります。

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テーマ別の言い換え例

ここからは、材料系・セメント研究を例に、職種別の伝え方を具体的に整理します。

セメント水和反応・水和物の研究

セメント水和反応やC-S-H、エトリンガイト、AFm相などを扱う研究は、かなり基礎寄りに見えます。

ただし、就活では「基礎研究だから企業に伝わりにくい」と考える必要はありません。反応機構を追う研究は、材料の性能発現や耐久性を理解する土台になります。

志望職種伝え方の例
研究開発セメント系材料の反応過程を分析し、生成物と物性の関係を考察した経験
生産技術反応が進む条件や養生条件の影響を整理し、安定した性能発現に必要な管理項目を考えた経験
品質保証XRD・TG-DTAなどを用いて相組成を評価し、材料状態を客観的に確認した経験
技術営業反応や材料性能の関係を、用途や使用条件に合わせて説明できる専門性

面接での言い方は、次のようになります。

私はセメントの水和反応を対象に、生成物の変化が材料性能に与える影響を研究しています。反応を単独で見るのではなく、相組成や微細構造、強度などを合わせて評価し、性能発現の要因を考察してきました。この経験は、材料の開発や品質評価で、データをもとに原因を考える場面に活かせると考えています。

混和材・低炭素材料の研究

フライアッシュ、高炉スラグ、石灰石微粉末、LC3、再生材料などを扱う研究は、環境対応やカーボンニュートラルの文脈につなげやすいテーマです。

ただし、「環境に良い材料を研究しています」だけでは少し弱いです。就活では、性能・施工性・コスト・品質のバランスまで考えていることを示すと伝わりやすくなります。

志望職種伝え方の例
研究開発低炭素材料の性能発現メカニズムや最適配合を検討した経験
生産技術原料が変わったときの品質変動や製造条件への影響を考えた経験
品質保証代替材料を使った場合でも、必要性能を満たすか評価した経験
技術営業環境性能と実用性能の両面から材料提案を考えられる知識

改善例です。

低炭素化を目的に混和材を用いたセメント系材料を研究しています。置換率を変えたときの強度発現や反応生成物を比較し、環境負荷低減と材料性能の両立条件を検討しました。

この言い方なら、社会課題だけでなく、材料設計としての考え方も伝わります。

コンクリートの耐久性・劣化評価の研究

中性化、塩害、硫酸塩劣化、凍害、ひび割れ、ASRなどの耐久性研究は、インフラ維持管理や建材メーカー、ゼネコン、コンサル系にもつながりやすいテーマです。

志望職種伝え方の例
研究開発劣化メカニズムを分析し、耐久性向上につながる材料条件を検討した経験
生産技術施工条件や養生条件が長期性能に与える影響を考えた経験
品質保証劣化指標や試験結果から、性能低下の兆候を評価した経験
技術営業・コンサル使用環境に応じた材料選定や維持管理の考え方を説明できる知識

面接では、次のように話せます。

コンクリートの劣化現象を対象に、環境条件が材料性能に与える影響を評価しています。単に劣化の有無を見るのではなく、劣化が進む条件や評価指標を整理し、長期性能を確保するための材料設計や品質確認に活かせる知見を得ることを意識しています。

耐久性研究は、研究開発だけでなく品質保証にもかなり相性があります。「長期的に性能を満たすかを確認する」という視点を入れると、職種とのつながりが見えやすくなります。

配合設計・レオロジー・フレッシュ性状の研究

流動性、粘性、凝結、混和剤、施工性などを扱う研究は、生産技術や技術営業にもつなげやすいです。

特に、現場で扱いやすい材料を考える視点があると強みになります。

志望職種伝え方の例
研究開発配合条件と材料性能の関係を整理し、新しい配合設計を検討した経験
生産技術混練条件や温度条件による性状変化を評価し、安定製造に必要な条件を考えた経験
品質保証流動性や凝結時間などの管理項目を測定し、ばらつきの原因を確認した経験
技術営業顧客の施工条件に応じて、材料の使いやすさを説明できる知識

言い換え例です。

コンクリートのフレッシュ性状を対象に、配合条件や混和剤添加量が流動性に与える影響を評価しています。実験では測定時間や混練条件をそろえ、施工性を安定させるためにどの条件が支配的かを考察しました。

この説明なら、研究開発にも生産技術にも展開できます。

分析技術・データ解析を中心にした研究

XRD、TG-DTA、SEM、NMR、MIP、画像解析、機械学習などを使っている場合は、手法そのものもアピール材料になります。

ただし、「XRDが使えます」「Pythonが使えます」だけでは、業務でどう役立つのかが見えにくいです。

志望職種伝え方の例
研究開発分析結果をもとに材料の性能発現メカニズムを考察した経験
品質保証測定条件や評価基準をそろえ、データの信頼性を確認した経験
生産技術解析結果から工程条件や材料状態の変化を読み取った経験
データ系職種実験データを整理し、傾向分析や予測に活用した経験

改善例です。

XRDと熱分析を用いてセメント系材料の反応生成物を評価しています。複数の分析結果を組み合わせることで、強度差や耐久性の違いが生じる要因を考察してきました。

データ解析やプログラミングを使っている場合は、次のように言えます。

実験データをPythonで整理し、配合条件と物性値の関係を可視化しました。単にグラフを作るだけでなく、外れ値や測定条件の違いを確認し、解釈に使えるデータに整えることを意識しました。

このように、ツール名ではなく「何を判断するために使ったか」まで入れると、職種とのつながりが強くなります。

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職種別に使える自己PRの型

研究内容を自己PRに使うときは、次の型にすると整理しやすいです。

私の強みは、〇〇な課題に対して、条件を整理しながら検証できることです。
研究では、〇〇を明らかにするために、△△という手法で評価しました。
その中で、□□という課題がありましたが、条件を見直し、複数の結果を比較することで原因を考察しました。
この経験を、貴社の〇〇職で、材料開発・工程改善・品質評価に活かしたいと考えています。

職種別にすると、次のように変えられます。

研究開発職向けの例文

私の強みは、材料の性能差について仮説を立て、実験と分析結果から原因を考察できることです。研究では、混和材を用いたセメント系材料を対象に、配合条件が強度発現や反応生成物に与える影響を評価しました。期待通りの結果が出ない条件もありましたが、XRDや熱分析の結果を組み合わせて、性能差が生じた要因を検討しました。この経験を、材料開発における配合検討や性能評価に活かしたいと考えています。

生産技術職向けの例文

私の強みは、条件の違いが結果に与える影響を整理し、安定した結果を得るための管理点を考えられることです。研究では、配合条件や養生条件を変えながら、セメント系材料の性状や強度を評価しました。測定結果のばらつきが出た際には、混練手順や測定時間を見直し、再現性を確認しました。この経験を、製造条件の最適化や工程改善に活かしたいと考えています。

品質保証職向けの例文

私の強みは、測定結果をそのまま受け取るのではなく、再現性や評価条件を確認しながら原因を考えられることです。研究では、セメント系材料の相組成や強度を評価し、複数の分析結果を照らし合わせて性能差の要因を考察しました。異なる試料間で結果がばらついた際には、試料作製条件や測定条件を見直しました。この経験を、製品の品質評価や不具合原因の確認に活かしたいと考えています。

技術営業向けの例文

私の強みは、専門的な材料特性を、使用条件や目的に合わせて説明できることです。研究では、セメント系材料の配合条件と性能の関係を評価し、強度や流動性に影響する要因を整理してきました。研究発表では、専門外の人にも伝わるように、実験条件や結果の意味をかみ砕いて説明することを意識しました。この経験を、顧客の課題に合わせた材料提案や技術説明に活かしたいと考えています。

アカリクプロフィールへの落とし方

理系就活では、研究内容をプロフィールに登録して企業からスカウトを受けるサービスを使う人も多いです。特にアカリクのような理系・院生向けサービスでは、研究内容やスキルの書き方によって、企業側からの見え方が変わります。

ただし、プロフィールでやりがちなのが、研究概要をそのまま貼ることです。

研究概要としては正しくても、企業側が職種とのつながりを読み取りにくい場合があります。

プロフィールでは、次の4つに分けて書くと使いやすくなります。

項目書く内容
研究テーマ何を対象に、何を明らかにしたい研究か
使用スキル実験、分析、解析、プログラミング、装置など
工夫した点条件設定、再現性、比較方法、失敗への対応
活かせる職種研究開発、生産技術、品質保証などとの接点

たとえば、以下のように整理できます。

研究テーマ:混和材を用いたセメント系材料の強度発現と反応生成物の関係評価
使用スキル:配合設計、圧縮強度試験、XRD、TG-DTA、データ整理
工夫した点:置換率や養生条件を変えて比較し、強度差が生じた要因を複数の分析結果から考察
活かせる職種:材料開発、品質評価、生産条件の検討

このように書くと、企業側は「何の研究か」だけでなく、「どの職種で活かせそうか」まで判断しやすくなります。

スカウト型サービスの使い分けから整理したい場合は、理系学生のスカウト就活サービス比較を先に読むと、アカリク・LabBase・OfferBox Makersの違いが分かりやすいです。

また、アカリク自体を使うか迷っている人は、理系を活かして就職するのにアカリクを使うのは本当にアリなのかも参考になります。研究内容を起点に企業と出会いたい人ほど、プロフィールの作り込みが効いてきます。

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面談・面接での話し方

面談や面接では、研究内容を詳しく話しすぎるより、「相手が知りたい順番」で話す方が伝わります。

おすすめの順番は次の通りです。

  1. 研究の目的を一言で言う
  2. なぜその研究が必要かを説明する
  3. 自分が行った実験・解析を話す
  4. 工夫した点や苦労した点を入れる
  5. 応募職種でどう活かせるかにつなげる

たとえば、研究開発職ならこのように話せます。

私は、混和材を用いたセメント系材料の性能発現を研究しています。低炭素材料への関心が高まる中で、混和材を使いながら必要な強度や耐久性を確保することが課題です。研究では、置換率や養生条件を変えて強度と反応生成物を評価し、性能差が生じる要因を考察しています。この経験から、材料の性能を実験データに基づいて評価し、配合や条件を検討する力を身につけました。

生産技術職なら、同じ研究でも次のように変えます。

私は、混和材を用いたセメント系材料について、配合条件や養生条件が強度発現に与える影響を研究しています。研究では、条件を変えたときの結果のばらつきにも注目し、測定手順や試料作製条件をそろえることを意識しました。この経験を通じて、材料性能を安定させるためには、配合だけでなく工程条件の管理も重要だと学びました。生産技術職では、製造条件の最適化や品質の安定化に活かせると考えています。

品質保証職なら、こうです。

私は、セメント系材料の性能差について、強度試験や分析結果を組み合わせて評価しています。研究では、測定値のばらつきが出たときに、試料作製条件や測定条件を見直し、再現性を確認することを意識しました。この経験から、データを客観的に見て、品質に影響する要因を切り分ける力を身につけました。品質保証職では、製品評価や不具合原因の確認に活かしたいと考えています。

同じ研究でも、話す順番と強調点を変えるだけで、かなり印象が変わります。

やりがちなNG例と改善例

NG例1:研究テーマ名だけで終わる

セメントの水和反応を研究しています。

これだけだと、企業側は何を評価すればよいか分かりません。

改善例です。

セメントの水和反応を対象に、反応生成物の変化が強度発現に与える影響を評価しています。XRDや熱分析を用いて相組成を確認し、物性値との関係を考察しています。

NG例2:使った装置だけを並べる

XRD、SEM、TG-DTAを使っています。

装置名はスキルとして有効ですが、それだけでは「何のために使ったか」が見えません。

改善例です。

XRD、SEM、TG-DTAを用いて、セメント系材料の相組成や微細構造を評価しています。複数の分析結果を組み合わせることで、強度差や劣化挙動の要因を考察しています。

NG例3:職種とのつながりを最後まで言わない

研究で再現性を意識しました。

悪くはありませんが、職種にどう活きるかまで話すと強くなります。

改善例です。

研究では、試料作製条件や測定条件をそろえ、再現性を確認することを意識しました。この経験は、品質保証職で製品評価を行う際に、測定結果の信頼性を確認する力として活かせると考えています。

NG例4:どの職種にも同じ説明をする

同じ研究内容でも、研究開発職と品質保証職では刺さるポイントが違います。

研究開発職では、仮説検証や材料設計を強調します。
生産技術職では、条件管理や安定化を強調します。
品質保証職では、再現性や評価基準を強調します。

応募職種ごとに、研究内容の中から見せる部分を変えることが必要です。

自分の研究を職種に当てはめるチェックリスト

最後に、自分の研究を職種別に整理するためのチェックリストを載せておきます。

研究開発職に寄せやすい人

  • 新しい材料、配合、処理条件を検討している
  • 反応機構や性能発現の理由を考察している
  • 先行研究と自分の結果を比較している
  • 期待通りにいかない原因を考えた経験がある
  • 材料設計や技術開発に興味がある

生産技術職に寄せやすい人

  • 実験条件や工程条件の違いを扱っている
  • 再現性やばらつきを意識している
  • 温度、湿度、時間、混練条件などを管理している
  • 実験室と実現場の違いを考えたことがある
  • 安定生産や工程改善に興味がある

品質保証・品質管理職に寄せやすい人

  • 測定や分析を丁寧に行っている
  • 評価基準や規格値に関心がある
  • 異常値やばらつきの原因を確認した経験がある
  • 複数のデータから総合的に判断している
  • 製品の信頼性や品質の安定に興味がある

技術営業・アプリケーション職に寄せやすい人

  • 研究内容を人に説明するのが苦ではない
  • 材料性能と用途の関係を考えるのが好き
  • 顧客や現場に近い仕事にも関心がある
  • 専門用語をかみ砕いて説明できる
  • 研究だけでなく、製品の使われ方にも興味がある

すべてに当てはまる必要はありません。むしろ、2〜3個強く当てはまる職種を候補にして、説明会や面談で確認していく方が現実的です。

FAQ

Q. セメント研究は就活でニッチすぎて不利ですか?

不利とは限りません。セメント研究は専門性が高い分、テーマ名だけでは伝わりにくいことがあります。しかし、材料評価、配合検討、反応解析、耐久性評価、品質管理などに分解すると、研究開発・生産技術・品質保証に活かせる経験が多くあります。

「セメントを研究しています」で止めずに、「どんな性能を、どんな条件で、どう評価したか」まで話すことが大切です。

Q. 研究開発職に行きたい場合、基礎研究でもアピールできますか?

できます。基礎研究でも、仮説を立てて検証した経験、先行研究を読み込んだ経験、分析結果からメカニズムを考察した経験は研究開発職に近いです。

ただし、企業の研究開発では、性能、コスト、量産性、顧客ニーズなども関わります。そのため、面接では「基礎的な理解が、将来的に材料設計や性能改善にどうつながるか」まで話せると強くなります。

Q. 研究内容と応募職種が完全に一致していないと厳しいですか?

完全一致していなくても問題ありません。特に材料系の就活では、テーマ名そのものよりも、実験計画、分析、データ整理、原因考察、再現性確認などの進め方が評価されることがあります。

たとえば、セメントの耐久性研究をしていた人が品質保証職を受ける場合、劣化メカニズムそのものよりも「性能低下をどう評価したか」「ばらつきをどう確認したか」がアピールになります。

Q. アカリクのプロフィールにはどこまで専門的に書くべきですか?

専門用語は使って構いません。ただし、用語だけを並べるのではなく、短い説明を添える方が伝わりやすいです。

たとえば「XRDで評価」だけでなく、「X線回折法(XRD)で結晶相を確認し、反応生成物の違いを比較した」と書くと、専門外の人にも研究内容が伝わります。

プロフィールでは、研究テーマ、使用スキル、工夫した点、活かせる職種をセットで書くと、企業側がスカウトを送る判断をしやすくなります。

まとめ:研究内容は、職種ごとに見せ方を変える

材料系・セメント研究の内容は、伝え方を変えることで複数の職種に活かせます。

研究開発職では、仮説検証や材料設計の視点が評価されます。
生産技術職では、条件管理やばらつきへの対応が評価されます。
品質保証職では、測定の信頼性や原因分析の力が評価されます。
技術営業では、専門性を相手に合わせて説明する力が評価されます。

まずは、自分の研究を次の4つに分けて書き出してみてください。

  • 何を明らかにしたい研究か
  • どんな実験・分析・解析をしたか
  • どこで工夫したか
  • どの職種の評価軸に近いか

この整理ができると、ES、研究概要書、アカリクなどのプロフィール、面接での話し方がかなり作りやすくなります。

研究テーマを無理に大きく見せる必要はありません。自分が研究の中で何を考え、どう検証し、どの職種で活かせるのかを、相手に伝わる言葉で整理することから始めてみてください。

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