スタディングの宅建通信講座を受講しているけど、どういった勉強が効果的なんですか?みんなの宅建通信講座を活用した勉強方法も合わせて知りたいです!
今回は、こういった疑問に答えます。
この記事の内容
- スタディングの学習計画
- スタディングを活用した学習方法
- 僕がしていた学習方法や計画
執筆者紹介
この記事を書いている僕は、スタディングで約3カ月間、宅建を勉強していました。
そして、2021年10月に行われた宅建士試験では、37/50で合格することができました。
約3カ月間と、短い期間ながらも結果を出せたことは3カ月間学習方法を固定せず、効率のいい学習方法について模索し続けた成果だと思っています。
1週間単位で反省し、学習計画を変更する。
この繰り返しで、10月の宅建士試験まで勉強をつづけました。
今回は、そこで培ったノウハウをシェアしますね。
スタディングでの学習計画
スタディングは、主にビデオ・音声でインプット学習をする「基本講座」と1講義を終えるごとに課される「スマート問題集」「セレクト問題集」の2つに分けています。
スタディングの公式ページに講座の内容について、詳しく書かれているので気になる方はそちらをご覧下さい。
・インプットとアウトプットの比率をどれくらいにするのか
・インプットとアウトプットにどれくらいの時間をかければいいのか
この2つだと思います。
順番に解説していくと、
インプットとアウトプットの比率は3:7がベストだと言われています。
これは、市販の参考書や自己啓発書等にも広く記載されているため、ご存じの方も多いのではないでしょうか。
個人的な体感としては、この比率は正しいと実感しています。
宅地建物取引士試験はどれだけインプットしたのかよりも、どれだけ問題集を通じてアウトプットできたのかが問われる試験です。
実際、宅建業法、法令上の制限、税その他の分野において出題される問題のほとんどが問題集に載っているものを組み合わせた問題です。
このことから、いかに問題演習が重要なのかが分かることでしょう。
さて次に、インプットとアウトプットの時間配分について具体的に考えてみたいと思います。
一般に宅建士の合格に必要な勉強時間が300時間といわれていることから、上記の比率を参考に配分すると、
インプットとアウトプットは、90時間:210時間です。
スタディングの宅建通信講座の基本講義は約32時間と明示されていることから、インプット時間の約3割を消費することになります。
じゃあ、残り60時間は何に使うの?
この残ったインプット時間は、問題演習の振り返りに使います。
宅建士試験は、とにかく問題演習が命です。
基本講座を頼りにしたインプットは極力最小限にして、すぐに問題演習に取り掛かることをお勧めします。
基本講座は、約2週間かけて修了するのが目安です。
1週間で基本講座は修了できる!と進めているサイトもありますが、よほど暇な学生や早起きの習慣をつけている人でない限り、一週間で基本講座を修了するのは無理があります。
それに、続けて動画見すぎると飽きてきますし、頭に入ってこなくなります。
それでは本末転倒なので2週間かけて、一日当たり2時間を目安に隙間時間を活用してみてください。
スタディングで学習に役立つ機能
スタディングで役立つ機能として、「問題横断演習」「マイノート」の2つの機能があります。
問題横断演習
問題横断演習では、【宅建士 13年分テーマ別過去問集】で688問、【宅建士合格コース】で926問収録されています。
問題は、“コース・カテゴリ・レッスン”、“科目”の2つの項目から選択することができ、自分の苦手な分野、伸ばしたい分野を直接選択することができるので非常に便利です。
僕は、宅建士13年分テーマ別過去問集を3周して本番に臨みました。
その経験から、宅建業法、法令上の制限、税その他の分野に関しては、宅建士13年分テーマ別過去問集に載っている内容で十分対応できると思います。
ただ、権利関係については近年、出題傾向がずれてきており過去問だけでは対応しきれなくなっています。
参考までに、2021年の宅建士では今まで出題されてこなかった配偶者居住権について1問、離婚後の親権絡んだ相続問題など、だんだん難しくなってきています。
たぶん、問題を出し尽くしたことが直接的な原因だと思います。
権利関係については深堀することで新しい問題が作れるため、権利関係の難易度が急上昇しているわけですね。
宅建業法などについては、新しい問題を作ることが難しいため問題横断演習で抜け漏れがないようにしっかり取り組みましょう。
また、問題横断演習の最後には各分野の正答率や過去二回分の〇×を教えてくれます。
各分野の正答率
各分野の過去2回分の◯✕
うっかり消してしまいました…
そんな人も大丈夫!ちゃんと確認できるようになっています!
問題横断演習の下に、問題横断復習履歴という欄があるので、そこの「結果詳細」にある“詳細”を押せば正答率などを確認することができます。
マイノート
初めのころは、パソコンを使って問題演習することをお勧めします。
パソコンには、問題演習する際に「マイノート」機能が使えるからです。
初めのうちだけでいいので、問題演習する際はパソコンを使って学習してください。
マイノート機能は、名前の通り問題演習しながらメモ帳のように自分の考えや覚えておくべきポイントをメモすることができる機能です。
この機能、地味に便利でしてAnkiなどのフラッシュカードで勉強したいといった方にはおすすめの機能です。
メモの要領に上限がなく、またいくつかのフォルダを作成することができるため日々の学習管理にも重宝します。
上の写真にあるように、機能も豊富でリンク付けや大文字、斜体、文字色の変更、アンダーラインをつけたり箇条書きにできたりと盛りだくさんです。
個人的には、問題に早くなれるために使うだけなので大文字にできるぐらいの機能しか使う用途はないと思います。
ただ、リンク付けに関しては見方によっては非常に便利な機能へと早変わりします。
実は、スタディングの問題はすべて番号で管理されているので、画面上部のURLを引っ張ってくると気になる問題を単体で表示させることができます。
例えば、
https://member.studying.jp/course/question/index/q/257467901/
スタディングの問題は、こういった番号(257467901)で管理されているのでこの問題だけは覚えておきたいなどの時は、URLさえ引っ張っておけばいつでも問題を確認できてしまうわけです。
あまり紹介されていないので紹介しましたが、知っておくと結構便利だと思います。
ぜひ、学習に役立ててください。
勉強する上の注意点
最近、権利関係の出題が過去問の傾向とずれてきています。
そのため、問題横断演習で権利関係については軽く触れておいて基礎固めをするだけで大丈夫だと思います。
余力があるならば、過去問以外の民法の問題集に取り組んでみると効果が出るかもしれません。
反対に、宅建業法、法令上の制限、税その他の分野に関しては、問題自体を暗記するぐらいみっちり取り組んで下さい。
宅建業法等の分野でどれだけ問題を落とさないかが、宅建士試験において一番重要です。
僕がやってきた民法分野の学習法
僕が、宅建士試験までにやっていた勉強法を少し紹介しますね。
スタディングを始めてから2か月経過するまでは以下のような学習を行っていました。
□ 朝(6:00~)
スタディングの問題(好きな分野)を40問解く
□ 朝食後
宅建アプリの〇×問題を8分野行う。
□ お昼過ぎ~夕方
直前模試を1回分解く
直前期には、模試の復習や苦手分野の克服に力を入れていました。
□ 朝(6:00~)
模試の予習+スタディングで50~70問解く(苦手な分野)
□ お昼過ぎ~夕方
前日の朝に予習でやった模試を解く
宅建士の問題に慣れるまで、「宅建士過去問題」というアプリに大変お世話になりました。
内容もさることながら、価格がワンコイン(500円程度)と安かったのも好印象です。
気になる方は、アプリストアで調べてみてください。
無料版もあるので使用してみて気に入ったら購入するのもアリです。
『宅建士過去問題』は〇×問題や分野別問題など幅広い問題を取り扱っているので、スタディングの問題横断演習に飽きた時は、よく使っていました。
〇×問題が付いたスタディングの問題横断演習の上位互換みたいなものです。
ただ、解説やワンポイント事項などはスタディングの方が詳しく書かれているので、あくまでも補助的な役割として使用していました。
また、スタディング40問や50~70問と書きましたが、一気に終わらせていたわけではありません。
僕は、集中力が続かないタイプなので、細かく朝の集中力が続きやすい時間帯に20~30問解いて一休みした後に、残りの問題に取り組んでいました。
大体、3~4回に分けるとストレスなく問題演習に時間を費やすことができると思います。
まとめ
今回は、スタディングの便利な機能を生かした学習方法や学習計画の立て方ついて解説しました。
学習計画については、一週間に一度振り返る時間を作って、
- 自分の学習計画に不備はないか
- 自分の学習計画の中で改善するべききところはないか
の2点を考えることが大事です。
このままのペースじゃまずいな、、、自分の苦手な分野に時間をさけていないじゃん!
といった気づきも得られるのでぜひ、学習する上で振り返りの時間を作ってみてください。
また、スタディングの魅力について紹介した記事もありますので、気になる方はそちらを一読してからでも遅くはありません。